「肉体だけじゃなく存在そのものを恐怖政治下に置く。全ての感覚、感情、情緒、思考を管理下に置いて行動の可能性を摘み取り、わたしの絶対的な奴隷にする――」

　飛鳥井全死――邪悪にして虚弱、完全無謬の域外者（アウトサイダー）。彼女は目をつけた少女たちの人生に介入し、しっちゃかめっちゃかにかき回す。そしてもたらされるものは常に、「余計なお世話」。

　傍らにある俺は、唯々諾々と彼女に従う。それがレギュラーとなっているから。粛々と一連のシークエンスを遂行している限りにおいて、俺は幸福へと近づくことができるだろう――

　無軌道な電気娘（テスラガール）が巻き起こす多大なる迷惑と困惑に、少しばかりの「戦争」を交えた青春物語。
『新現実』『Comic新現実』掲載分に大幅加筆を敢行してついに単行本化！

　プロローグ Prologue
　第一話 愛の敗北 The World Is Full Of Love
　第二話 自由への道程 Worldwide Front Line
　第三話 恋の魔法 Last Case Of "Solitaire Eye"
　エピローグ Epilogue

・web KADOKAWAに著者インタヴュー掲載。
・『ニュータイプ 8月号』（角川書店）の「本の探検隊」コーナーにインタヴュー掲載。